インディバ適応疾患 前十字靭帯再建術および授動術後のケア

今回前十字靭帯再建術の手術後、膝の屈曲拘縮が著明に残ったため、授動術という手術を行った患者様が来院されたのでご報告します。

授動術とは、前十字靭帯再建術後の機能不全や不良設置が原因となった箇所の可動域を改善していく手術です。
以前働いていた整形外科の見解だと、再建術でほんの1ミリ2ミリずれるだけで関節拘縮が強くなり授動術になるパターンもあるとのことでした。

来院理由

外部でのリハビリも順調でしたが、膝の屈曲拘縮を早期に改善したいとのことでリハビリも通いながらインディバでの施術を希望されて来院されました。
インディバとは高周波の一種であるラジオ波を使い、身体の深い部分加熱します。すると、温熱作用の効果が得られるまで身体の表面から温めるのとは違い、内部から温めることで、様々な効果が期待できます。

発生機序

スキー中に転倒し膝の前十字靭帯断裂と半月板損傷をし、去年の2月に再建術をしましたが、膝の拘縮が強く状態も良くならないため、セカンドオピニオンでの授動術を今年の2月にされました。

治療経過

2020年3月18日
膝の屈曲角度は自動で約80度、仰向けで寝た状態で膝を屈曲した動作でお尻から踵の距離をメジャーで測ってみると約37cmだった。正座もできず水腫もあり下腿のむくみも気になっていた。インディバでは、大腿部を中心に温め、寝た状態で可動域訓練をしながら施術した。

3月25日
前回から1週間後に来院され状態は日に日に良いとの事で膝の屈曲角度も自動で約90度。今回はハムストリングス、大腿部外側もインディバをかけ様子を伺ってみた。

4月1日
お風呂の中で正座ができるようになってきた。屈曲角度も約100度近くいくようになり、ご本人も効果を感じてきている。

4月8日
前回からも膝の屈曲角度があがって自動で130度膝が曲がるようになってきた。膝を曲げた状態でお尻から踵までの距離を測ってみると18cmと初めに測った時と比べかなり曲がるようになっている。ご自身でも可動域訓練やウォーキング&ラン、自転車など日常生活でもできる範囲が増えてきているとのことだった。

【施術効果】
来院3週間で4回施術結果
屈曲角度 80度 → 130度
膝屈曲時の踵からお尻までの距離 37cm → 18cm

考察

今回のケースでもわかる通り、いかにはやく拘縮を改善し可動域を拡大していくかが重要で、そのためには定期的なリハビリがとても大切です。
インディバを使えば高周波の1種であるラジオ波で浅い部分の筋肉と深い部分の筋肉に対してアプローチをすることによるシナジー効果を出すことができます。
是非、大きな怪我のリハビリの一つとしてインディバをお試しください。

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