緊張性頭痛
梅雨の時期になると頭痛がある、頭が重いなどの症状に悩まされることがあるかと思います。
緊張型頭痛は、とくに前触れもなく始まり、後頭部から首にかけてじわじわと広がる頭痛です。症状が起きやすい時間は夕方~夜ごろと、一日の疲れが溜まってきた時間になります。圧迫され締め付けられるような感じがダラダラと続き、筋肉が頭部を取り囲んでいるために「ハチマキや帽子で頭が締め付けられているみたいだ」と訴える人が多いそうです。
緊張型頭痛の原因は、大きく「肉体的ストレス」と「精神的ストレス」にわけられます。原因をきちんと自覚することで、より対策がしやすくなります。
・肉体的ストレス
緊張型頭痛はほぼ100%、肩や首のこりと同時に起きます。なぜなら、肩こりもまた、血流の弱まりで起きるからなのです。
血液はおよそ1分で私たちの身体中を巡回し、老廃物を体外に排出しつつ酸素などの栄養素を全身に届ける役割を担っています。そのため血行不良になると、筋肉に沿って流れる血液の流れが滞り筋肉の老廃物が蓄積、血管が圧迫され、痛みや筋緊張感といった肩こりの症状が現れます。
・精神的ストレス
怖い上司やつらい人間関係などの精神的なストレスにさらされると、体内ではアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。アドレナリンは血管を収縮させるため、肩や首の筋肉の血流が減ってしまうのです。これにより肩こりが起こり、緊張性頭痛が引き起こされます。
頭痛を起こしやすい姿勢
緊張型頭痛は性別や年齢にかかわりなく発症しますが、そのなかでも 女性のほうが男性よりも、緊張型頭痛を1.5倍程度多い割合で生じます。
なぜなら一般的に女性のほうが血流が弱かったり血行が悪くなりがちだからです。冷え性の女性が多いことからも 考えられます。
長時間書き物をしていたりパソコン作業をしていると、身体の節々が痛くなってきますよね。キーボード操作などで腕を前に出していると肩がこりますし、画面を長時間見ることによる眼精疲労も肩こりの一因となります。肩こりだけでなく、ずっと座っている体勢は全身の血流を滞らせます。オフィスでもエコノミー症候群になるのです。同じ姿勢をずっと取り続けていると、 頭痛の原因にもなっていくのです。
頭痛の予防対策
冷やさずに温めることが効果的な対処法となります。まず、エアコンの除湿機能などで部屋の湿気を取り除きましょう。そして血行を良くすることを意識しましょう。血流が悪いと聞くと寒い季節を考えがちですが、前述したように湿気が高いこの時期も血行が滞りやすくなっているので、お風呂に入るなどして身体を温めるといいでしょう。場合によってはカイロを使うなどして、首回りは特に冷やさないようにしてください。血行を良くするためには、ほかにも筋肉をほぐしたり、筋膜を緩めたりするストレッチが有効です。ストレッチは内臓を刺激し、余分な水分を出しやすくすることにも役立ちます。梅雨時期は、空気が重く呼吸が浅くなりがちです。腹式呼吸や深呼吸をすることもぜひ心がけてください 。
都立大学駅前整骨院・鍼灸院では症状に合わせた治療を提供していきます。鍼治療、ヘッドマッサージなどもメニューにありますのでお問合せください。